ワークマン式「しない経営」データ活用で実現した最強コスパ

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現在、社員によるExcel分析を徹底し、フランチャイズ店ごとの売上向上に役立てている。その背景には、社員への徹底したデータ教育がある。Excelの関数自体は難しくないかもしれないが、「使い続ける文化」を会社全体に根付かせることが、ワークマンの凄みだ。多くの企業で、データ活用は必要だと分かっていても実行に移すのは難しい。担当者が固定され、長続きしないこともある。そんな中、ワークマンはその壁を乗り越え、データ活用を企業文化にまで昇華させているのだ。

実店舗に足を運ぶと、どの店舗も同じレイアウトで統一されていることに気づくだろう。これは、徹底した合理化の成果だ。また、特定の商品が目立つわけでもなく、どの店舗でも同じ品揃えを提供している。つまり、最適化が図られている証だ。ユニクロとは異なり、サイズやカラーが欠品することも多いが、これは廃棄在庫を最小限に抑えている証拠でもある。欲しい商品は早めに手に入れたほうがよさそうだ。

個人的な体験として、春スキー用に購入した「イナレム」ジャケットは非常に快適だった。質感に若干の不満があるものの、この価格帯を考えれば十分に高品質だ。自分の服や子どもの服、さらには「ワークマン女子」の商品まで、つい目を引かれてしまう。

もちろん、スノーピークやパタゴニアといった一流アウトドアブランドのほうが品質は高いかもしれない。しかし、それらと比べて5倍から10倍の価格差があるものの、性能差はせいぜい1.5倍から2倍程度だ。ワークマンは、価格を抑えながらも十分な性能を発揮し、キャンプ、スノーボード、釣り、ゴルフなど、これからアウトドア活動を始めようとする初心者の気持ちを後押ししてくれる、まさに「コスパ最強」のブランドだと言えるだろう。

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